第3回 本当のダイエット 五大原則「適切な量」

 

今回の記事はシリーズ“本当のダイエット”の第3回目です。まだ

 

第1回 本当のダイエット 五大原則

 

第2回 本当のダイエット 適切な食事

 

を読まれていない方は先に上記をご覧ください。

今回は本当のダイエットの“適切な量”についてです。

 

前回は、第1の原則「適切な食事」についてでした。

 

どこを基準に、何を根拠に“適切な食事”を選べばいいのか、ここをメインにお話ししました。

 

次の原則は、そうやって選んだ“適切な食事”をどのくらい摂取すればいいのか。

 

そもそも“量”とはなんなのか。

 

このへんを学んでいきます。ここをしっかりと理解していない人が多いので

 

「少ししか食べていないのに、ぜんぜんやせないんですよ・・・」

 

ということが起きるのです。まずは“量”というものをしっかりと理解しておきましょう。

 

 

「適切な量」という言葉を正しく理解する

 

“適切な量”とは一体どれくらいなのでしょうか?

 

「少ししか食べていないのに、ぜんぜんやせないんですよ・・・」

 

このような相談を私はよく受けますが、たいていの場合、彼らはこの“量”というものを正確に理解できていません。

 

“量”というものを感覚に頼ったまま正確な状態を把握せずにダイエットを進めていくので、ダイエットがうまくいかないのです。

 

ダイエットにおける“量”とは、食事のカサ(重量)のことではありません。

 

量とは“カロリー”のことです。

 

熱量のことです。

 

少ししか食べていないのにやせない人は、カロリーを基準にせず、食事のカサ(重量)を基準に考えている傾向にあります。

 

以下の例を見るとわかりやすいかと思います。

 

 

カロリーを基準とした食事量のコントロール

 

Aさんの食事

 

1回目の食事

納豆定食(100kcal)

 

2回目の食事

カツ丼(200kcal)

今はダイエット中なので、少しだけ残しました。
物足りないけど、これはしょうがないです。
ダイエット中なんですから。

 

3回目の食事

チョコレートケーキ1個(120kcal)
1回目と2回目にしっかり食べたので、最後はほんの少しの量にしました。

 

 

トータル摂取カロリー

420kcal

Bさんの食事

 

1回目の食事

納豆定食(100kcal)

 

2回目の食事

刺身定食(150kcal)

 

3回目の食事

ささみ梅しそ巻き定食(120kcal)

 

いずれの食事もしっかりと食べました。

 

トータル摂取カロリー

370kcal

カッコ内のカロリーの数値は、もちろん実際のものとはまったく違います。

 

わかりやすくするために設定した数値です。

 

この2人の“満足感“や“満腹感“はどうでしょう?

 

Aさんは、1回目以外に食事らしい食事はなし。

 

Bさんは、満腹まではいかないまでも3食ともしっかり食べましたから、まあ、満足だと思います。

 

では、主観的な“がんばり度“は?

 

Aさんは、おそらく結構がんばったと思っているはずです。

 

2食目はもっと食べたかったのに“量“を減らし、3食目に至ってはケーキ1個しか食べていないんですから。

 

逆にBさんは、あまりダイエットをしているという実感すらないでしょう。

 

3食とも普通に食べることができたし、1日を通して空腹を感じる時間もなかったわけですから。

 

 

・がんばり屋さんのAさん
がんばったのに、摂取カロリーは多く、満足感は少ない。

 

・スマートBさん
そこまでがんばっていないのに摂取カロリーは少なく、満足感も高い。

 

 

あなたはどちらのアプローチを選びますか?

 

 

 

正しい努力

 

上記の例はあまりにも多くの判断材料を省いた単純すぎる例ではありますけど、私が言いたいことは分かってもらえたはずです。

 

Aさんの努力は認めますが、その努力に対する報酬がないのでダイエットを続けるのは厳しいでしょう。

 

ですので・・

 

カロリーを量として考えたほうが、体重を落とす(=体脂肪をへらす)には効率的です。

 

 

では、ダイエット中はどのようにカロリーを気にすればいいのか?

 

性格的にそういったことが面倒な人はいると思いますが、一度は自分の食べたものをメモしておいて、あとでカロリー計算をしてみることをおすすめします。

 

幸い現代は便利なサイトやアプリがたくさんあります。

 

私はこのサイトを良く使います。

 

 

どういう食事に油(脂質)が多く、そしてカロリーが高いのか。

 

多くの人が大好きなハンバーグや霜降りのステーキにいったいどれくらいの脂質が含まれているのか。

 

脂質は筋肉を作らず、体脂肪を作ります(大きな視点からだと、良質な脂質はこの限りではありません)。

 

まずは筋肉を作りやすい食事(低脂肪高たんぱく)を意識し、積極的にそれらを摂るように心がけてください。

 

 

 

ダイエットにおける「適切な量」とは「カロリー」のこと

 

では、今回のまとめをしていきましょう。

 

適切な量の“適切”というのは“体脂肪を減らすために適切“という意味であり、“量”というのはあくまで“カロリー”である、という話でした。それさえ理解しておけば、

 

「たくさんって、具体的にどれぐらいですか?」

 

「腹いっぱい食べちゃいけないのはなぜ?本当にそうなの?」

 

という質問に、あなたもスッキリ答えられると思います。

 

ちょっと考えてみてくださいね。

 

 

 

【編集後記】

 

今回の記事を読んで「ドキッ!」としたあなた。もしかして、Aさんのような経験が過去にあったのではないでしょうか?

 

あるいは、これからまさにしようとしていたとか(笑)。

 

だとしたら、このような過ちはしないようにしてくださいね。

 

実際、Aさんのように考えている人はかなり多いです。

 

昼食におにぎり1個とサラダ、それにプラスしてケーキやチョコを買っているOLの方。

 

とんかつ定食のごはんを3分の1ほど残しているサラリーマン。

 

まったくの無駄…とまでは言いません。

 

が、何と言うか、あまりに「カサ」に捉われすぎているんじゃないかと。

 

食事のことを考えた場合、カサよりも重要なことがダイエットにはあるんです。

 

それを知らないだけで、せっかくのあなたの“がんばり(努力)”が体に反映されない・・・

 

そんな可能性が高くなる、ということを今回は伝えたかったわけです。

 

ダイエットにおける“適切な量” というものをしっかり認識して、努力をしっかりと結果に結びつけていってもらえたら幸いです。

 

では、今回はこのへんで。

 

次回の記事でまたお会いしましょう。


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この記事の著者

yoshi

yoshiボディーコーディネーター

Men's ダイエット代表 ボディーコーディネーターyoshi
肉体創りを通して人生の質を高める(QOLの向上、クオリティーオブライフ)、をコンセプトに2004年から“Men’sダイエット”の活動をスタート。

“さまよえるダイエッター”や、
“負のスパイラルでもがいているトレーニー”、
そして“何から初めていいのかわからない筋トレビギナー”

までを対象に、オンライン、オフラインを問わず肉体改造(ボディーコーディネート)のサポートをしている。

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コメント

    • どんこ
    • 2008年 8月 28日

    非常に興味深い内容で感動しました。yoshiさんに質問があります。私は会社での付き合いでお酒を飲みに行く機会が多いです。そして飲み会でたくさん食べさせられるため、翌日体重をはかるとプラス2kgなんてこともあります。こうなった場合次の日は食べる量を減らしたほうがいいのか普通どおり食べたほうがいいのか教えてください。お願いします。

    • yoshi
    • 2008年 8月 29日

    どんこさん、
    はじめまして。
    yoshiです。
    >非常に興味深い内容で感動しました。
    ありがとうございます。^^
    >yoshiさんに質問があります。私は会社での付き合いでお酒を飲みに行く機会が多いです。そして飲み会でたくさん食べさせられるため、翌日体重をはかるとプラス2kgなんてこともあります。こうなった場合次の日は食べる量を減らしたほうがいいのか普通どおり食べたほうがいいのか教えてください。お願いします。
    →そうですね、
    別に普通どおりでいいのではないでしょうか。
    次の日減らしたからといって長い目でみてそれが
    どれくらいの影響があるか、といったらそんなに
    たいしたことはないでしょうし、
    どっち道ふえた2kgはほとんど水分ですから。
    それよりも、普段から低脂肪で健康的な食生活
    を心がけた方がより体重のコントロールが簡単だと思いますよ。
    あまりにも一般的な回答ですが、
    それが一番です。
    参考にしてください。
    それでは。^^
    yoshi

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